オーストラリアワイン

オーストラリア(ワイン原産地)
Australian wine zones2.png
ワインラベルに使用されるゾーン区分
原産地の創立 1795年-[1]
オーストラリアの旗 オーストラリア
ブドウの品種 シラーズ(シラー)種
カベルネ・ソーヴィニヨン
メルロー
シャルドネ
ソーヴィニヨン・ブラン
セミヨン
リースリング種など
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オーストラリアワイン(英語: Australian wine)は、オセアニアオーストラリアで生産されるワイン

特徴

2010年のブドウ栽培面積は17万ヘクタールであり、世界全体では12位だった[2]。2010年のワイン生産量は11億3,390万リットルであり、イタリア、フランス、スペイン、アメリカ、アルゼンチン、中国に次ぐ7位だった[2]。2004年には6位だったが、2010年には躍進著しい中国に抜かれている。

2011年には国内全体で年間6,800万リットルを消費しており、うち48%は白のテーブルワイン、37%は赤のテーブルワイン、15%はその他のワインである[3]。オーストラリアで販売されるワインのうち、他国から輸入されたワインはわずか16.6%にすぎない[4]

オーストラリアは世界第4位のワイン輸出国であり[4]、総生産量のうち国内消費量は約40%に過ぎない[5]。2014-15年には7億2,400万リットル、18億9,000万豪ドル分が輸出された[6]。輸出金額上位は1位がアメリカ、2位がイギリス、3位が中国、4位がカナダ、5位が香港だった[6]。高価格ワインの輸出割合は中国に24%、カナダとアメリカにそれぞれ12%、香港に10%などであり、高価格ワインに限れば中国や香港への輸出比率が高い[6]

2007年のオーストラリアのワイン市場は2億8,000万豪ドルであり、9%の伸びを示した[7]。ワイン産業はその生産、雇用、輸出、観光を通じてオーストラリアの経済に大きく貢献している[8][9][10][11][12][13][14]

1992年の1人あたりワイン消費量は19リットル/年であり、65リットル/年のフランスなどと比べると少ないものの、10リットル/年のイギリス、7リットル/年のアメリカなど同じアングロ・サクソン諸国の中では群を抜いて多かった[15]。2010年の1人あたりワイン消費量は25リットル/年であり、独立国家としては第15位だった[16]。9リットル/年のアメリカや21リットル/年のイギリスなどよりも多く、旧世界のドイツをも上回っている[16]。オーストラリア本土とニュージーランドとの間にあるタスマン海に浮かぶノーフォーク島では、1人あたり54リットル/年のワインを消費しており、1人あたり消費量ではバチカンに次いで世界第2位の地域だった[16]。2010年代のオーストラリアの1人あたりワイン消費量は、1960年の5倍以上に達している[17]

すべての州でワインが生産されており、計60以上の認定産地に約16万ヘクタールのブドウ畑がある。概してワイン産地はより冷涼な南部にあり、南オーストラリア州ニューサウスウェールズ州ビクトリア州西オーストラリア州タスマニア州クイーンズランド州などに多い。それぞれのワイン産地はその土地固有のテロワール(気候・地形・土壌などの諸条件)を活かして他産地とは異なるワインを生産している。主要なブドウ品種にはシラーズ(シラー)種、カベルネ・ソーヴィニヨン種、シャルドネ種、メルロー種、ピノ・ノワール種、リースリング種、ソーヴィニヨン・ブラン種などがある。単一品種が85%以上のセパージュ比率となる場合、ラベルに品種名が表示されることがある。

1965年にはオーストラリアのワイン生産者がカスクワイン(ボックスワイン)についての特許を世界で初めて取得し[18]、1967年にはやはりオーストラリアの生産者によって、現在も使用されているような包装形態となった。また、オーストラリアはワイン生産の主要国の中で最初にスクリューキャップ英語版を導入した国である[17]

国別ブドウ栽培面積[19][2]
ブドウ栽培面積(1,000ha) 増減率
(%)
1988年 2004年 2010年
スペイン 1,180 1,200 1,082 -9.8
フランス 914 889 818 -7.9
イタリア 899 849 795 -6.3
オーストラリア ??? 164 170 3.6
世界総計 ???? 7,690 7,447 -3.1
国別ワイン生産量[19][2]
ワイン生産量(1,000hl) 生産効率
(hl/ha)
1988年 2004年 2010年
イタリア 54,188 53,000 48,525 61
フランス 52,671 57,386 44,470 54
スペイン 30,320 42,988 35,353 32
オーストラリア ????? 14,679 11,339 66
世界総計 ?????? 292,078 260,312 36


歴史

ワイン生産の先駆者たち

オーストラリアに初めてブドウを植えたフィリップ初代総督
オーストラリアに初めてブドウを植えたフィリップ初代総督
オーストラリア産ワインをはじめて輸出したブラックスランド
オーストラリア産ワインをはじめて輸出したブラックスランド
「オーストラリアワインの父」と呼ばれるバズビー
「オーストラリアワインの父」と呼ばれるバズビー

ファースト・フリート(1788年にオーストラリアに着いた最初の囚人船団、「最初の植民船団」)のアーサー・フィリップ初代総督は、ブラジルのリオデジャネイロや南アフリカのケープタウンブドウの挿し木を積み込み、ニューサウスウェールズ地方の流刑地(現在のシドニー王立植物園英語版近く)に植えた[20][1]。ブドウ栽培にシドニーの気候は湿度が高すぎ、このブドウの木からワインを生産する試みは失敗したが、1791年にはシドニーの西25kmのパラマッタ川英語版沿いに約1ヘクタールのブドウ畑を築き、フランス人戦争捕虜がブドウ栽培にあたった[1]。フィリップ総督は1792年にイギリス本国に帰国しているが、1795年にはオーストラリアで初めてワインが生産されたとされている[1]。1820年代までにはオーストラリアの植民地内向けのワインの販売が可能となった[21]

グレゴリー・ブラックスランドはケープタウンから持ち込んだブドウの木をシドニー西方のパラマッタ・ヴァレーに植え、ボルドースタイルのワインを生産した[22]。1822年にはオーストラリア産ワインを初めてイギリスに輸出し、1823年にはこの酒精強化ワインが商工業奨励会によって銀賞を授与された[22]。ブラックスランドは海外で賞を勝ち得たオーストラリア初のワイン生産者である[23]カリフォルニアワインが初めて輸出されたのは1840年であり、オーストラリアはカリフォルニアに18年先んじている[22]。ブラックスランドは5年後の1828年に金賞を受けている[24]

1792年にオーストラリアにやってきたジョン・マッカーサーは、国外追放を命じられた後にフランスでブドウの木を収集して栽培技術を習得し、1817年に再びオーストラリアに渡った[25]。1820年にはシドニー南方のカムデンで、後にはシドニー西方のペンリスでワインを生産した[25]。マッカーサーはオーストラリアで初めて商業ベースのワイン生産を行った人物であり、1827年には9万リットルのワインを生産した[25]。ジョンの息子ウィリアム・マッカーサーは1844年に『ブドウの栽培、発酵及びワインの貯蔵に関する書簡』を出版している[26]

「オーストラリアワインの父」と呼ばれるジェームズ・バズビーは1824年にイギリスからオーストラリアに渡り、シドニー近郊のハンター・ヴァレーでワインを生産した[20]。1825年には『ブドウ栽培法及びワインの製造技術』を、1830年には『NSW州におけるブドウの栽培とワインの製造に関するマニュアル』を出版[27]。1831年からはフランスとスペインのブドウ畑を視察して発酵法を学び、各地のブドウの木の収集を行った。バズビーは1833年にオーストラリアに戻り、シドニー、カムデン、アデレードの各植物園や兄が経営する葡萄園などにこれらの木が植えられた[20][27]。バズビーの尽力の結果、ハンター・ヴァレーには1852年に186ヘクタールのブドウ畑があり、年間27万2,000リットルのワインと4,500リットルのブランデーを生産。アデレード植物園英語版に植えられた木から得られた苗木が南オーストラリア地方の各地に伝わった。

国際舞台での成功

1844年には南オーストラリア地方アデレード・ヒルズ英語版で生産されたワインがイギリス本国のビクトリア女王に送られたが、女王がオーストラリア産ワインを注文した証拠は残っていない。ヨーロッパ各地から自由入植者が到着するまでにオーストラリア産ワインの質は向上していたが、自由入植者は持ち前の技術や知識を用いてオーストラリアにいくつかの高級ワイン産地を築いた。例えば、1850年代のプロイセンからの移民はサウス・オーストラリアのバロッサ・ヴァレー英語版をワイン産地として確立するために重要な役割を果たした。

初期の生産者はなじみのないオーストラリアの気候などのために多くの困難に直面したが、最終的には成功を収めている。1873年のウィーン万国博覧会ではフランスの審査員がブラインドテイスティンングを行い、ビクトリア州産のワインを称賛した。しかし、このワインの出所が明らかにされると、これだけ良質なワインの産地はフランスであるに違いないとして、審査員は抗議とともに審査を取り消した[28]

オーストラリア産ワインはフランスで開催されたワインコンクールで好成績を残し続けた。ビクトリア地方産のシラーズ種ワインは1878年のパリ万国博覧会で、ボルドーシャトー・マルゴーに例えられた[28]。1882年のボルドー国際博覧会ではあるオーストラリア産ワインが金賞を受賞し、1889年のパリ万国博覧会では別のオーストラリア産ワインが金賞を受賞した[28]。これらはすべて、フィロキセラの流行でオーストラリアのワイン産業が破壊的な影響を受ける前のことだった。

フィロキセラと南オーストラリア州の台頭

1863年にフランスで初めて確認されたフィロキセラは、1875年にオーストラリアにも到来した[29]。ビクトリア地方メルボルン近郊のジロングで発見され、ラザグレンやゴールバーン・ヴァレー英語版を含むビクトリア地方のワイン産業に決定的な打撃を与えた[29]。ニューサウスウェールズ地方の一部でもフィロキセラが発見されたが、州間の検疫制度によって他州では被害を免れた[30]。1901年にはイギリスから独立してオーストラリア連邦が成立し、州間の取引時に発生していた関税が撤廃されたことで、安価な南オーストラリア州産のワインが各州に流入。フィロキセラの蔓延と合わせて、それまでオーストラリアのワイン産業をリードしていたビクトリア州は停滞を余儀なくされた[29]

20世紀初頭には南オーストラリア州がオーストラリア産ワインを主導する位置に立ち、特にバロッサ・ヴァレーはオーストラリア最大のテーブルワイン産地に成長した[31]マレー川の最下流部にある南オーストラリア州のワイン産地では他州とは違って灌漑設備が導入され、ブドウの他にもプラムやオレンジなどの果樹が栽培されるようになっている[32]

この頃にイギリスに向けて輸出されるワインは酒精強化ワインがほとんどであり、国内の需要も甘口のワインや酒精強化ワインの比率が高まった[33]第一次世界大戦後にはイギリスとともに戦った帰還兵がブドウ栽培地域に入植し、オーストラリア政府は1924年に輸出奨励金制度を設けて輸出を促進した[33]。1921年にはイギリス向けの輸出量が244万リットルだったが、1927年には1,590万リットルにまで飛躍的に増加している[34]。1929年からの世界恐慌などに影響され、1927年に9,300万リットルだった総生産量は1931年には5950万リットルにまで落ち込んだが、第二次世界大戦が開戦すると再び輸出量が増加しはじめ、オーストラリア国内のワイン消費量も伸びた[34]

第二次世界大戦後

オーストラリアで生まれたカスクワイン

1950年代頃の生産と消費の中心は酒精強化ワインだったが、海外に旅行した若者が持ち帰った知識や、戦後に多く受け入れた南欧系移民などの影響で、1960年代には生産も消費もスティルワインへの転換が進んだ[35]。白ワインの生産技術が向上したことで白ワインブームが生じ、日常消費用のカスクワイン(硬質紙箱入りワイン、バッグ・イン・ボックス)が家庭に普及[36]。1970年代中頃にはテーブルワイン(スティルワイン)の消費量が50%を超え、1975年には白ワインの消費量が赤ワインを超えた[36]

1970年代後半から1980年代にかけてワイン生産者の統合が進み、ワイン産業以外からの資本参加や海外資本の参入が行われ、家族経営のワイナリーが大きく減少した[37]。1980年代後半から1990年代には輸出が急速に拡大し、1985年に1000万リットル程度だった輸出量は1993年には1億リットルを超え、1994年には1億8,000万リットルに達した[38]。1994年の輸出量は世界第6位であり、アメリカの約1.6倍である[38]

第二次世界大戦後、オーストラリアのワイン業界は生産過剰に苦しんだ。1960年代には供給過剰や販売不振に対抗する手段として、豊作時に生産されるノンラベルのクリーンスキンワイン英語版がオーストラリアに導入されている。1980年代末にはワイン用ブドウの過剰供給を乗り越えるために、オーストラリア政府が農家に奨励金を支払ってブドウの株の引き抜きを行った。

オーストラリアのワイン業界は巨大ではあったが、1970年代末まではもっぱら甘口ワインと酒精強化ワインからなっていた。しかしそれ以後には、オーストラリアは急速に質と量の両面で世界を牽引する存在となった。1990年代から2000年代前半には輸出量が急上昇し、ブドウの植樹ブームが起こった[17]。例えばアメリカ合衆国への輸出量は、1990年の57万8,000ケースから2004年には2,000万ケースにまで増加し、2000年にはイギリスへの輸出量が史上初めてフランスワインを上回った。

しかし、生産過剰によって2005年と2006年にはブドウ価格が低下し、再び政府主導による株の引き抜きを求める声が高まった[39]。2004年には8,570のブドウ栽培者が登録されていたが、2012年には6,250まで大きく減少している[17]

2000年代にはイギリスの輸入業者がオーストラリア産ワインの価格上昇に抵抗を示し、2008年には輸出量が初めて前年を下回ったうえに、2012年にはバルクワイン(樽詰め)がボトルワインの輸出量を上回った[17]。2009年2月から3月にはビクトリア州で大規模な森林火災が発生し、ヤラ・ヴァレーでは3%のブドウ畑が焼失した[17]

近年には世界的なトレンドであるブドウの有機栽培およびバイオダイナミック農法によるワインの人気が高まっている。2004年には第1回国際バイオダイナミックワイン会議がビクトリア州ビーチワース英語版で開催され、オーストラリアに世界中のバイオダイナミックワイン生産者が集まった。特にヨーロッパ市場で高価格ワインの生産者がオーストラリアの有機栽培・バイオダイナミック栽培によるブドウを買い付けてくれることから、ブドウの生産過剰にもかかわらず、多くの有機栽培・バイオダイナミック農法農家が需要を享受している。

法制度

1963年からは各州の「純正食品規制法」が個別にワインに関する規則を定めていたが、1987年には「連邦食品基準コード」に統合された[40]。また、「オーストラリアワイン・ブランデー公社法およびその規則」でワインラベルの規則が定められている[40]。1992年にはオーストラリア連邦政府と欧州諸共同体(EC)がワインの貿易に関する合意に達し、1993年には連邦食品基準コードとワインラベル規則が大幅に改正された[40]

ワイン規則

連邦食品基準コードではアルコール度数の制限および表示義務を定めており、スティルワインおよびスパークリングワインのアルコール度数は8度以上、酒精強化ワインのアルコール度数は15度以上22度未満である[41]。また、10物質には含有限度量に制限があり、46物質には添加および使用の許可がなされている[41]

ラベル規制

ワインラベルに関してはセパージュ比率に関していくつかの制限がある[41]。また、「-スタイル」や「-カインド」などの誤解を招く表現、「スペシャル・ヴィンテージ」や「スーペリア」などの誇張表現は使用できず、「プルミエ・クリュ」や「ヴィラージュ」などヨーロッパの伝統的産地で使用されている用語も使用できない[41]。ワインラベルに関してはセパージュ比率に関していくつかの制限がある[41]

オーストラリアでは伝統的に、ボージョレカヴァシェリーポートシャンパンシャブリなど、ヨーロッパの産地名でワインの特徴を示していたが、ECとの合意によってこれら「ジェネリックワイン」の名称を段階的に廃止することになった[42]

地理的表示(GI)

フランス・イタリア・スペインなどの旧世界ではテロワールの概念がワインの品質基準に大きな影響を与えており、フランスではアペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ(AOC)が、イタリアではデノミナツィオーネ・ディ・オリージネ・コントロッラータ(DOC)が、スペインではデノミナシオン・デ・オリヘン(DO)という原産地呼称制度が制定されているが、新世界にはテロワールとワインの品質基準を分離した考え方があり、オーストラリアには原産地呼称制度は存在しない[43]

原産地呼称制度の代わりに、オーストラリアでは地理的表示(GI)が定められている[44]。なお、同じ新世界のアメリカ合衆国もオーストラリアと同様であり、地理的表示のアメリカぶどう栽培地域英語版が定められている。

ブドウ品種

オーストラリア産ワインの主要品種としては、シラーズ(シラー)種、カベルネ・ソーヴィニヨン[45]メルロー種、シャルドネ[45]ソーヴィニヨン・ブラン種、セミヨン種、リースリング種がある。樹の本数という点ではオーストラリア全体の約1/4がシラーズ種である[17]

これらヨーロッパブドウ種(Vitis vinifera)の品種は18世紀末から19世紀初頭にヨーロッパや南アフリカから導入された。オーストラリアに固有種は存在しないが、シエンナ英語版種やタランゴ英語版種などいくつかの品種はオーストラリア人ブドウ栽培家によって生み出されている。

オーストラリアの商業ワイン生産者は約130品種のブドウを使用してワインを生産している。近年になって、多くのワイン生産者が上述の品種の代替品種を模索しており、フランスから導入されたプティ・ヴェルド種、ピノ・グリーリョ英語版種、ピノ・ノワール種、ヴィオニエ種、イタリアから導入されたサンジョヴェーゼ種、スペインから導入されたテンプラニーリョ種などがより一般的となっている。

オーストラリアのワイン生産者は印象的な結果を残しており、シャルドネ種やシラーズ種などの品種で世界的に優れた指標となっている。さらにオーストラリア人はキャノピー英語版種の管理方法やその他のブドウ栽培やワイン生産の技術などを刷新した。

オーストラリアのワイン生産者は熟練季節労働者として世界中のワイン産地を駆けめぐり、オーストラリアでのワインカレンダーのオフシーズンには北半球に居を構える。彼らはワインのグローバリゼーション英語版における重要な資源であり、ワイン評論家のマット・クレイマー英語版は、オーストラリアが「今日のワイン産業におけるもっとも力強い影響力」を発していると述べている。

黒ブドウ品種 白ブドウ品種
# 品種名 1994年
(ha)[46]
2008年
(ha) [47]
# 品種名 1994年
(ha)[46]
2008年
(ha)[47]
1 シラーズ 7,220 43,977 1 シャルドネ 6,850 31,564
2 カベルネ・ソーヴィニヨン 7,310 27,553 2 セミヨン 3,630 6,716
3 メルロー 830 10,764 3 ソーヴィニヨン・ブラン 1,260 6,404
4 ピノ・ノワール 1,600 4,490 4 リースリング 4,320 4,400
5 グルナッシュ 2,370 2,011
6 ムールヴェードル ??? 785

黒品種

黒ブドウ品種第1位の栽培面積を持つシラーズ
黒品種第2位のカベルネ・ソーヴィニヨン

フランスでシラー(Syrah)と呼ばれる品種はオーストラリアではシラーズ(Shiraz)と呼ばれる。世界的にもシラーと呼ばれることが多かったが、オーストラリアでのこの品種の目覚ましい成功を受けて、世界中の生産者がこの品種のワインにシラーズというラベルを用いるようになっている。この一方で、この品種から爽やかなワインを作る生産者はフランスに敬意を表してシラーと表示することもある[17]。シラーズ種は1833年にジェームズ・バズビーが導入したとされる品種であり、オーストラリアの暑い気候に適しているとされる[48]。早くから普及した黒品種であり、ペンフォールズ社の「グランジ」など、オーストラリアを代表する銘柄にも使用されている[48]

カベルネ・ソーヴィニヨン種はオーストラリア産ワインの黎明期にバズビーらによって導入され、長らく忘れ去られていたが、第二次世界大戦後に見直しが進み、現在では高級品種として様々な地域で栽培されている[49]。産地によって味わいや香り、品質の幅は多様であり、バロッサ・ヴァレーでは深い色合いで酸味の強いワインが、クナワラでは色が明るく酸味の弱い軽快なワインが生産されている[49]

ピノ・ノワール種はスパークリングワインの生産に用いられることが多い。1979年のワイン・オリンピックではハンター・ヴァレーのティレル社が生産した1976年ヴィンテージが第一等を得ている[50]

1950年代には生産量最大の赤ワイン用品種はグルナッシュ種だったが、カベルネ・ソーヴィニヨン種とピノ・ノワール種の台頭で栽培面積を減少させ、今日では低価格のカスクワインなどに使用されることが多い[51]

GSMブレンド

グルナッシュ(Grenache)、シラーズ(Shiraz)、ムールヴェードル(Mourvèdre)の黒ブドウ3品種をブレンドしたワインは一般的に「GSM」と呼ばれる[52]

本来、GSMブレンドはシャトーヌフ=デュ=パプを含む南ローヌ地方で用いられていたブレンドである。グルナッシュ種は3品種の中でもっとも軽やかであり、口当たりの良いベリーの香りやわずかな辛味を持つ、淡い赤色の水色のワインとなる。ブレンドの素材としては、アルコール度数、暖かみ、果実味を与える。シラーズ種は深いコク、黒い果実やコショウの香りに寄与する。また、シラーズ種はワインに色合い・骨格・タンニンを与え、ブレンドが必要とするバランスをもたらす。ムールヴェードル種は優雅さ・構造・酸味に寄与し、甘いプラム・焙ったジビエ・かすかなタバコの香りを与えている[53]</ref>。

白品種

白品種第1位のシャルドネ
かつて第1位の白品種だったリースリング

シャルドネ種は1833年にバズビーによってオーストラリアに持ち込まれたが、長らくの間ほとんど栽培されていなかった品種である[54]。1970年代にハンター・ヴァレーでシャルドネ種のワインが生産され始めると、アメリカのカリフォルニア州同様に高級品種に成長した[54]。オーストラリアにはシャルドネ種には樽熟成させないほうが適しているとする意見があり、ブルゴーニュ地方とは対照的にオーク樽で熟成されずに出荷されている[54]

リースリング種は白ブドウ品種として最大の栽培面積を有していたが、1990年代前半にシャルドネ種に抜かれ[55]、その後セミヨン種とソーヴィニヨン・ブラン種にも抜かれている。リースリング種の産地としてはバロッサ・ヴァレーが知られており、この品種がオーストラリアにおける白ワインの消費拡大に貢献した[55]。一般的には樽熟成させずに出荷される[55]

セミヨン種はかつてハンター・ヴァレーの白ワインの中心的品種であり、ハンター・リヴァー・リースリングという別名を持つ[56]。ニューサウスウェールズ州ではセミヨン種から貴腐ワインが生産されている[56]

1970年代中頃にはソーヴィニヨン・ブラン種が栽培されはじめ、比較的冷涼な南オーストラリア州のアデレード・ヒルズやビクトリア州のヤラ・ヴァレーで栽培されている[57]

生産

オーストラリアでもっとも有名なワインはペンフォールズ社の「グランジ英語版」である。偉大な1955年のヴィンテージは1962年以降にいくつものワインコンクールで50以上の金賞を獲得した。1978年にフランスで開催されたワイン・オリンピック英語版では、1971年のヴィンテージがシラー/シラーズ部門で第1位に輝いた。1990年のヴィンテージは1995年にワイン・スペクテーター誌によって年間最優秀赤ワインに選ばれ、1998年のヴィンテージは同誌の採点で100点満点中99点を獲得した。イギリス人ワイン評論家のヒュー・ジョンソンはグランジをボルドーワインの一級畑と比較して「南半球唯一の一級畑」と呼んだ。影響力のあるアメリカ人ワイン評論家のロバート・パーカーはボルドーの愛好家として知られているが、グランジを「世界でもっとも魅惑的で凝縮されたワインであるペトリュスにとって代わる存在である」と書いた[58]

その他に国際的な注目を集める赤ワインには、グレイスのヘンチキ・ヒル[59][60][61]、クレアンドン・ヒルズ・アストラリス[59][60][61]、ダーレンベルグ・デッドアーム[59][60][61]、トーブレック・ラン・リグ[59][60][61]などがある。

オーストラリアには約2,000のワイン生産者が存在し、その大部分は小規模なワイナリーを経営している。国内のワイン市場は少数の大手ワイン会社によって支配されている。2000年代には業界再編の動きがあり、ブランドワインの販売を行うオーストラリア最大のワイン会社は2001年から2003年がトレジャリー・ワイン・エステーツ英語版、2004年と2005年がハーディ・ワイン・カンパニー英語版であった。ハーディは世界最大のワイン会社であるコンステレーション・ブランズ英語版の一部であり、ハーディは2001年から2005年まで所有するブドウ畑面積とブドウ収穫量で国内最大だった[62]

ハンター・ヴァレーのブドウ畑

輸出市場

オーストラリア産ワインの国別輸出額(2014-15)[6]
# 国名 輸出額(豪ドル) 前年比(%)
1位 アメリカ 4億1,500万 -7.9
2位 イギリス 3億6,900万 -1.5
3位 中国 2億8,000万 +32.1
4位 カナダ 1億8,200万 -0.7
5位 香港 1億1,200万 +28.4
1988年以降の酒類の輸出額推移(豪ドル)

ヨーロッパへの輸出

お祝いの場の夕食では高級オーストラリア産ワインよりも並のフランスワインが添えられがちであるとする研究がある[63]。利ざやの少ない大規模ブランドの売り上げを維持する一方で、上質なオーストラリアのブランドを探求する顧客がいるイギリス市場に向けた新たな市場戦略を展開している。

為替レートの変動による側面もあり、イギリス市場でオーストラリア産ワインはフランスワインより安価となり、それゆえにフランスワインより低質であるとみなされている。2010年のオーストラリアドルの継続的な上昇によってこのような状況が緩和される可能性があるが、オーストラリアの強い通貨は重要なアメリカ市場への輸出を不利にする恐れがある。強い通貨の影響でニュージーランド産ワイン英語版も多く流入しており、2000年代にはオーストラリアでもっとも販売額の大きい銘柄がニュージーランド産という逆転現象まで起こった[17]

北アメリカへの輸出

2008年には北アメリカのワイン市場でオーストラリア産ワインは17%のシェアを占めており、31%のフランスワイン、28%のイタリアワインに次ぐ第3位のシェアを有していた[64]

アジアへの輸出

2000年代には中国向けの輸出量が急激に増加した[17]。2014-15年には総輸出金額18億9,000万豪ドルのうち6億豪ドル分がアジアに輸出されており、うち2億8,000万豪ドル分が中国に、1億1,200万豪ドル分が香港に、4,400万豪ドル分が日本に輸出された[6]南アジアの輸入ワイン市場でオーストラリア産ワインは大きなシェアを占めており、シェア16%を占めるインドでは第2位のワイン輸出国である[65]

ワイン産地

ワインラベルに記載される情報は厳密に規定されており、ブドウの産地について虚偽の情報または誤解を招くような記載があってはならない。多くの地域で地理的表示(GI)が定められており、「南東オーストラリア」などの大規模地方区分、州名、ゾーン名、地域名、小地域名などに分かれる[66]。オーストラリア産ワインの大部分は、オーストラリア大陸南東部に広がる温暖なマレー・ダーリング盆地で生産される。高価格帯の高級ワインは、概して冷涼で小規模な地域で生産されている。

南オーストラリア州

バロッサ・ヴァレーのブドウ畑

アデレードを州都とする南オーストラリア州は、アメリカ合衆国におけるカリフォルニア州のように「ワイン州」として知られる[67]。オーストラリアで収穫されたブドウの約50%がこの州でワインとなり[67]、オーストラリアに存在する主要なブドウ栽培・ワイン醸造研究機関はすべてこの州に存在する[68]

バロッサ・ヴァレーはアデレードの北60kmにあり、オーストラリア最大の高級ワイン産地である[67]。2014-15年には第2位のクナワラや第3位のマクラーレン・ヴェイルを上回り、オーストラリアでもっとも輸出単価(1リットル当たりの輸出金額)が高い地理的表示産地だった[6]
ヌーリオッバ英語版の町を中心とし、ブドウ畑は標高230mから550mまで続く[67]ドイツ系移民英語版が多く[67]、建物やブドウ畑はドイツの面影を有している。オーランド・ウィンダム、ペンフォールズ、セッペルト、ウルフ・ブラス、ヤルンバなどオーストラリアを代表するワイナリーが軒を連ねており、バロッサ・ヴァレーのワイナリーだけでオーストラリア産ワインのかなりの割合を生産しているが、原料となるブドウは隣接するリヴァーランドやエデン・ヴァレーなどの産地などから持ち込まれている。
1838年に南オーストラリア州で初めてブドウが植えられた地域である[69]。イギリスからの移民によってワイン生産がはじめられた。濃厚な風味を持つ黒品種を栽培しており、古くからのシラーズ種、グルナッシュ種、カベルネ・ソーヴィニヨン種に加え、近年にはメルロー種が植えられている。この地域で栽培されるブドウの多くは地域外のワイナリーでワインとなる。1980年代のワインブーム期には小ワイナリーが続々と誕生した。

ニューサウスウェールズ州

シドニーを州都とするニューサウスウェールズ州はオーストラリア産ワイン発祥の地である[70]ハンター・ヴァレーの気候は亜熱帯であり、夏季の暑さや収穫期の長雨などが収穫量を不安定にしている[70]。ブドウ栽培の適地とはいえず、南オーストラリア州にワイン産業の中心地の座を明け渡しているが、シドニーとの距離の近さが観光客や投資家を呼び込んでいる[70]

伝統的なオーストラリアのワイン産地の中では最北端に位置する[70]。オーストラリアでもっとも早くからブドウを栽培していた産地のひとつであり、1820年代にブドウ栽培を始めた。年降水量は750mmとかなり多く、2/3が収穫期に集中している伝統的なオーストラリアのワイン産地の中では最北端に位置する[70]。19世紀末から20世紀初頭にかけて国内やイギリスの需要が酒精強化ワインに傾いた際にも、ハンター・ヴァレーはスティルワインを生産し続けた。この産地の象徴的な品種としてセミヨン種が知られているが、シラーズ種、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン種、ヴェルデーリョ英語版種なども栽培している。グレートディヴァイディング山脈を挟んでマッジーと向かい合っている。

ビクトリア州

ヤラ・ヴァレーのブドウ畑

ビクトリア州は1851年以降のゴールドラッシュ期にワイン産業が興隆し、ワイン生産量・イギリスへの輸出量ともにオーストラリア最大となって「英国民のブドウ畑」とも呼ばれた。しかし、19世紀末のフィロキセラの流行でこの地域のブドウ畑は壊滅し、1980年代まで復活には至らなかった。

州都メルボルンに近く、多様な種類のワインを生産している[71]。1960年代に復興を遂げ、1980年代まではボルドータイプのブレンドで名声を得ていたが、その後にはピノ・ノワール種やシャルドネ種のセパージュワインで知られている[71]
州中央部に位置する。イギリスの田園風景に似た美しい景観を持つ。内陸部の谷底にあり、昼夜の気温差が大きい。ローヌ系品種が多く占め、1930年代からマルサンヌ英語版種、ヴィオニエ種、ルーサンヌ英語版種、シラーズ種、ムールヴェードル種が続いた。ブドウの他にはアンズサクランボなどの果樹も栽培されている。

西オーストラリア州

オーストラリア大陸西部を占める西オーストラリア州では、ニューサウスウェールズ州とほぼ同時期にワイン生産が始められ、州都パース近郊にあるスワン・ヴァレーでは1834年に初めてブドウが収穫された[72]。パース近郊では夏季には酷暑が続くためデザートワインが主流だったが、ホートン社はシュナン・ブラン種をベースとする辛口白ワイン「ホワイト・バーガンディ」を生産した[72]

1950年代以降にはニューサウスウェールズ州が高品質ワインの生産に適しているとする調査結果が発表された。パースから約200km南にあって州内では冷涼なマーガレット・リヴァーに初めてブドウが植えられたのは1967年のことである。ニューサウスウェールズ州はオーストラリアの他産地とは地理的に隔絶されているが、マーガレット・リヴァーは世界中で高級ワイン産地としての名声を確立している。シャルドネ種やカベルネ・ソーヴィニヨン種のセパージュワイン、またセミヨン種とソーヴィニヨン・ブラン種をブレンドしたワインで知られている。[73]

タスマニア州

タスマニア島

オーストラリア大陸の南東に位置するタスマニア島の1月(夏季)の平均気温は14.4度、年降水量は620mmである[74]。オーストラリアでもっとも冷涼な地域であり、州都ホバートは国内でもっとも乾燥した州都の座をアデレードと争うほど降水量が少ない[74]。2013年のブドウ栽培面積はタスマニア全島で1,514ヘクタールである[74]

近年にはタスマニア・ワイン英語版が高品質ワインの産地として台頭し、地理的表示「タスマニア」は1994年に認可されている。特にテイマー・ヴァレーでは冷涼なタスマニア島の気候に適したシャルドネ種やピノ・ノワール種などが評判を得ている。

クイーンズランド州

オーストラリア大陸の北東部を占めるクイーンズランド州では、100以上の登録済ブドウ畑で栽培されたブドウでワインが生産されている。州最南端にあり標高が高いグラニット・ベルト地域では、スタンソープ英語版バランディーン英語版の町がワイン生産の中心となり、注目すべきワインがいくつか生産されている。クイーンズランド州はオーストラリアのワイン産地としてはもっとも北にあり、平均気温が高く降水量が少ないため、ブドウ畑の面積はタスマニア州の約2倍であるものの、ワイン生産量はタスマニア州の半分以下である[17]。地理的表示「クイーンズランド」は1994年に認可されている。

産地一覧

ワインラベルに使用されるゾーン区分
オーストラリアワインの地理的表示(GI)[75][44]
州(State) 地方(Zone) 地域(Region) 小地域(Subregion)
South Australia in Australia.svg
南オーストラリア州
アデレード
バロッサ バロッサ・ヴァレー
エデン・ヴァレー ハイ・エデン
ファー・ノース サザン・フリンダース・レーンジズ
フルーイオ カレンシー・クリーク
カンガルー・アイランド
ラングホーン・クリーク
マクラーレン・ヴェイル
サザン・フルーイオ
ライムストーン・コースト クナワラ
マウント・ベンソン
マウント・ガンビア
パッドサウェー
ローブ
ラットンブリー
ロウアー・マレー リヴァーランド
マウント・ロフティ・レーンジズ アデレード・ヒルズ レンズウッド
ピカデリー・ヴァレー
アデレード・プレーンズ
クレア・ヴァレー
ザ・ペニンシュラズ
New South Wales in Australia.svg
ニューサウスウェールズ州
ビッグ・リヴァーズ マレー・ダーリング
ペリコッタ
リヴァリーナ
スワン・ヒル
セントラル・レーンジズ カウラ
マジー
オレンジ
ハンター・ヴァレー ハンター ブローク・フォードウィッチ
ポーコルビン
アッパー・ハンター・ヴァレー
ノーザン・リヴァーズ ハスティングス・リヴァー
ノーザン・スロープス ニューイングランド・オーストラリア
サウス・コースト ショールヘイブン・コースト
サザン・ハイランズ
サザン・ニューサウスウェールズ キャンベラ・ディストリクト
ガンダガイ
ヒルトップス
タンバランバ
ウェスタン・プレーンズ
Western Australia in Australia.svg
西オーストラリア州
セントラル・ウェスタン・オーストラリア
イースタン・プレーンズ
グレーター・パース ピール
パース・ヒルズ
スワン・ディストリクト スワン・ヴァレー
サウスウェスト・オーストラリア ブラックウッド・ヴァレー
ジオグラッフ
グレート・サザン アルバニー
デンマーク
フランクランド・リヴァー
マウント・バーカー
ポロングラップ
マンジマップ
マーガレット・リヴァー
ペムバトン
ウェスト・オーストラリアン・サウスイースト・コースト
クイーンズランド州 グラニット・ベルト
サウス・バーネット
Victoria in Australia.svg
ビクトリア州
セントラル・ビクトリア ベンディゴ
ゴールバーン・ヴァレー ナガンビー・レイクス
ヒースコート
ストラスボーギ・レーンジズ
アッパー・ゴールバーン
ギプスランド
ノースイースト・ビクトリア アルパイン・ヴァレーズ
ビーチワース
グレンロワン
キング・ヴァレー
ラザグレン
ノースウェスト・ビクトリア マレー・ダーリング
スワン・ヒル
ポート・フィリップ ジロング
マセドン・レーンジズ
モーニングトン・ペニンシュラ
サンベリー
ヤラ・ヴァレー
ウェスタン・ビクトリア グランピアンズ グレート・ウェスタン
ヘンティ
ピラニーズ
タスマニア州
ノーザン・テリトリー
オーストラリア首都特別地域

脚注

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文献

参考文献

関連文献

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関連項目

外部リンク